Thingiverseからダウンロードした無料3Dデータ(STLデータ)をFusion360でスカルプト修正するには

Thingiverseには大量の3Dデータがあり、そこからダウンロードして3Dプリンターで出力できます。3DCADで少し修正したいと思ってもダウンロードできるのはSTLデータ形式がほとんどなので、修正がなかなかできません。Autodesk Meshmixerでカットしたり合成したりは出来なくもありませんが、出来ることは限られています。
例えば、アヒルのSTLデータをThingiverseからダウンロードしてみました。


このSTLデータをFusion360に読み込ませ、Tスプラインに変換しようとすると警告が出て変換が中止されます。

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鳥の餌台に入れる皿を木質フィラメントでプリント

以前作った鳥の餌台がそろそろ出番の季節になりました。鳥が穀物の殻を残したり糞をしたりして汚れたときに簡単に取り外して洗える皿を作ることにしました。

餌台が白なので、木質のベージュっぽい色が似合いそうなので、木質フィラメントを使うことにしました。ところで、UPBOX+は米国ではAFINIA H800+として売られています。このAFINIAから純正木質PLAフィラメントが売られており、以前買ったものがまだ残っていました。iPhoneケースを作る際に、試しにこの木質フィラメントでプリントした時は、強度不足かつプリント時にフィラメントが詰まり気味だったので、その後は敬遠していました。

Fusion360で鳥の餌台の下部の皿を入れる箇所に円筒のボディを作って餌台のボディで切り抜き、さらにシェルを使って内側をくり抜いて皿状にしました。また餌台の隙間から入れるには皿が大きすぎるので半分にカットしました。

UPBOX+でプリント中に木質フィラメントが詰まって出てこなくなる現象が頻発し、いくつか失敗作を作ってしまいました。AFINIA純正フィラメントの割にはそれほどUPBOX+と相性が良いわけでもなく、扱いが非常にやっかいです。

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水漏れする萩焼の花瓶に入れる容器を3Dプリント

家内が萩焼の素敵な花瓶をお手頃な値段で買ってきましたが、萩焼の土はやわらかく、強く焼き締まっていないので水漏れします。
湯呑の場合、茶渋が器に入り、使っているうちに器全体の色が次第に変化し、これを「萩の七化け」と呼んで珍重されています。
花瓶はずっと水を入れっぱなしにするので、少しでも漏れると一晩で辺りがびしょ濡れになってしまうので、花瓶の中に入れる水漏れしない容器を3Dプリンターで作ることにしました。
花瓶の内径を計測し、中に落っこちないように口を広げた形状にデザインしました。


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サポート材剥がしにひと苦労-ナスのヘタの黒焼きと大スズメバチの入れ物

しばらく前から歯茎が歯の根元まで下がり歯が露出していたのが気になっていました。いろいろ調べてみるとナスのヘタの黒焼きが効くようで、2、3回試しにそれで歯磨きしたところ、絶大な効果を発揮し、歯茎が元の位置にほぼ戻りました。

しかしながら黒焼きの粉が袋に入っていて使いにくいことから、歯ブラシに付着させやすく保管もできる小型の壺が欲しくなり、3Dプリンターで作ることにしました。



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簡易な3Dモデル生成ツール「Autodesk Sapeshifter」に挑戦

Autodeskのクラウドサービスに「Autodesk Sapeshifter」というのがあり、無料で使えます。しかもテンプレートにある基本形状を選んで、スライダー操作で変形させるだけなので、難しい操作を覚えることなくいろいろな3Dモデルを生成できます。3DモデルはダウンロードしてFusion360に読み込ませたり、3Dプリンタでプリントできます。

画面は以下のような画面構成になっています。


操作手順は以下のようになります。  続きを読む

綺麗で繊細な花束を3Dプリントしたい

3Dプリンターで芸術的なものを作れないか、いろいろ調べていたところ、ジョシュア・ハーカーさんというシカゴを拠点に活動中のアーティストの方が、こんなにも繊細で綺麗な花束を3Dプリントされているようです。2014年当時はまだプロトタイプだったようでKickstarterにて寄付を募っていたようです。


出典:www.joshharker.com/art/mazzo-di-fiori/

白の単色なのに綺麗ですね。シンメトリックなデザインの組み合わせが基本のようですがそうでもない部分もあり、相当時間をかけて3Dデザインしているのでしょうか。

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XYZプリンティングがフルカラー3Dプリンタ「ダヴィンチ Color 」の国内予約販売を開始

台湾の3DプリンターメーカーのXYZプリンティングが、欧米でのプリオーダー価格3000ドル(約33万円)のフルカラー3Dプリンター「ダヴィンチ Color 」を先日発表しました。この3DプリンターはFFF (熱溶解積層)方式とインクジェット技術を融合させる方式により、フルカラーをこれまでになく廉価に実現しており、かなり画期的だと思います。


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たった840gの超軽量薄型ノートパソコンgram 13Z970-ER33Jを調達

3Dプリンター用パソコン兼持ち出し用のパソコンとして軽量で薄型のノートパソコンを物色していましたが、LG電子の gram 13Z970-ER33Jが自分にとってベストと思い注文しました。メインメモリが4GBと貧弱なので、8GBのメモリも一緒に注文しました。メモリは相性問題が出る場合があるので、すでに増設に成功した実績のあるものにしました。
在庫があったためか注文の翌日に届きました。本体を持ち運んでみましたが、やはり840gというのは今までにない軽さです。

早速、メーカー保証外、すなわち自己責任で本体を開け、購入した8GBのメモリをメモリスロットに差し込みました。

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3Dプリンター用パソコンを物色

我が家の母艦パソコンが逝ってしまい、3Dプリンター用パソコンを急遽供出したので、3Dプリンター用パソコンがない状態です。
UPBOX+は無線LAN接続できるので、家の中のどれかのパソコンからプリントできなくもないのですが、3Dプリンターを置いてある部屋は、今や自分の専用ラボみたいになってるので、ここにもパソコンが欲しいところです。
デスクトップを自作で仕立てても良いですが、既に一人一台あるのと、外に持ち運びが容易な軽量ノートパソコンがあると便利です。
メイカーズラブさんのFusion360初級編を受講したときは、家の中での移動のみを想定して家内用に買った重量級のノートパソコンをリュックに入れて持ち込みましたが、2.5kgのノートパソコンは気軽に持ち運ぶ気になりません。
その昔、ラップトップコンピューターなるものが発売されたとき、これでパソコンが持ち運べるぞと持ち出したらしばらく歩いて大後悔した覚えがあります(笑)。これは確か8.7kgぐらいありました。
欲しい軽量ノートパソコンの要件を書き出すとこんな感じ。

CPU:Corei3以上(できればCorei5以上)
メモリー:8GB以上
SSD:128GB以上(できれば256GB以上)
画面サイズ:13インチ以上でIPSパネル
重量:1.4kg以下で軽いほど良い
価格:10万円以下

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我が家の母艦パソコン故障、3Dプリンター用パソコンを母艦として提供

我が家の母艦パソコンは、正常時は電源投入後にファンが高速回転したあと回転数が下がりBIOS画面が出て立ち上がるのですが、最近はBIOS画面も出ないでファンが高速回転のまま立ち上がらない現象が発生していました。
帯電の影響らしく、電源ケーブルを抜いて放置するなどして放電させて何とか欺し欺し使っていましたが、昨日、とうとうそれらの操作をしても立ち上がらなくなりました。電源ユニットを変えても起動せず、メモリーを抜いてもビープ音も鳴らなくなり、マザーボードが完全に逝ってしまったようです。
今さら同じチップセットの旧型マザーボードを購入する気にもならないので、先般3Dプリンター用に増強したパソコンを母艦パソコンにすることにしました。
逝ってしまったパソコンがwindows7で、移行先のパソコンがwindows10なので、パッケージソフトのライセンス移行や動作がうまくいくか懸念されます。
まずメールやファイルを移行し、マイクロソフトのOfficeもインストールしました。AdobeのDreamweaverCS5.5、IllustratorCS3は何とか移行できましたが、InDesignCS3は結果的に移行できませんでした。

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Autodesk Remakeで写真から3Dデータ生成にチャレンジ(その2)

前回、Autodesk Remakeで写真から生成した3Dデータが、元の対象物とは似ても似つかぬものになったので原因を考えてみました。
考えられる点としては、カメラはほぼ定位置のまま、対象物を回転させて写真を写してしまったことです。
対象物の周囲の画像も含めてRemakeが対象物の位置や角度を捉えているものと思われますので、対象物は固定のまま、カメラを対象物の周りを回して写真を写すべきなのだと思われます(後でガイドを読んだところ、対象物が色や特徴に富んでいる場合は対象物を回転させて写しても良いようです。今回のような単一色の対象物の場合はやはりダメなようです)。
早速その考えに基づいて、写真を写しアップロードして3Dデータを生成した結果がコレです。


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Autodesk Remakeで写真から3Dデータ生成にチャレンジ(その1)

Maker Faire Tokyo 2017でAutodeskのブースに立ち寄った際に、写真から高精度の3Dデータが作成可能なソフト「Remake」を紹介いただきました。制限付きの体験版もあるとのことでした。
3Dスキャナも同様のことができますが、このソフトが使えそうなら投資せずに済みそうです。早速、試してみることにしました。
なお、自分のパソコンで3次元化の処理を実行させるには、相当パワフルなグラフィックボードの搭載が必要なようですが、クラウドで実行させる場合には、一般的なスペックで済むようです(詳細はこちら)。

1.体験版をダウンロード、インストールします
http://remake.autodesk.com/ にアクセスし、画面右上のTRYをクリックします。

Windowsの丸の絵をクリックするとインストーラがダウンロードされるので、これを実行。
デスクトップにAutodesk Remakeのアイコンが出ればインストール完了。

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自分独自のiphoneケースをデザインして3Dプリント!

phoneを入れているケースが甘くなり、使用中にケースから本体が外れてしまう現象が度々起き、ケースの用を成さなくなってきたので、3Dプリンターで自作することにしました。
ThingiverseなどにもSTLデータはあるようですが、それでは安易すぎるのと、Appleが詳細な寸法図を公開しているので、それを元にFusion360とUPBOX+で作ることにしました。
最初のデザインでは、iphoneの外側のボタンのある箇所はザックリ切り抜いて作ってみました。実用上は全く問題ありませんが、見た目があまり良くない感じがしました。

それぞれのボタンの箇所はボタンの形状に合わせ、スピーカーやコネクター、カメラ部分もスピーカーやコネクター、カメラの形状に合わせて穴を空け、裏面にはちょっとしたデザインを凝らしました。

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Maker Faire Tokyo 2017を見に行ってきました!

Make: Japanのホームページを見ていたら、8/5と8/6に東京ビッグサイトでMaker Faire Tokyo 2017が開催されるらしいということがわかりました。
説明文には「Maker Faire Tokyoにはエレクトロニクス(電子工作)、ロボット、クラフト、ペーパークラフト、電子楽器、サイエンス工作、リサイクル/アップサイクルなど、あらゆるジャンルの自作のものが展示されています。」とあり、自分のようなモノづくりを楽しんでいる人たちが、作ったものを展示しているようです。
8/5に行ってみました。入場制限で会場入口からの行列に並びました。


ロボットや3Dプリンター、レーザーカッター、Arduino、Rasberry-PI、ドローン、人工知能関連など、所狭しと展示されていて、お話しを聞いてみるととても面白い話がいろいろ聞けて時間の経つのも忘れてしまうほどでした。 続きを読む

洗面台にピッタリ収まるコップ立ての3Dプリントに挑戦!

我が家の洗面台は、コップや歯ブラシを置く場所が、電動歯ブラシや電動髭剃りの充電機能付きスタンドで占有されているので、洗面台の中間の小さな棚に手作りのコップ立てを置いてコップを掛けています。このコップ立ては、プラスチックの四角い皿に家内が針金で作った塔を置いてコップ立てに仕立てたものです。
ですが、針金の塔と四角い皿は固定されておらず、四角い皿も棚の形状に合わないので、コップを掛ける際に頻繁に棚からころげ落ちていました。
そこで、皿と一体化したコップ立てを3Dプリンターで作ることにしました。
最初にデザインしたものがこちらです。

回転体で簡単に作れますが、皿部分は洗面台の棚に収まるものの、コップを取るときにぶつけると容易にころげ落ちそうです。
次にデザインしたのはこちら。 続きを読む

大型の3Dプリントに挑戦!(鳥の餌台完成)

鳥の餌台の下部と上部がプリントできましたので、ネジのメス部分をプリントして上部と下部をネジ止めしようと思いきや、ネジがどうにも嵌りません。
どうやら鳥の餌台の下部のプリント時間短縮のために積層ピッチ0.3mmでプリントしたため、ネジ山の精度が落ち、うまく嵌らなかったようです。
Fusion360にはネジを作る便利な機能があるのでこれを利用しましたが、M6ならM6と指定すると、0.1mm緩めにするといった微調整が効かないようです(少なくとも自分では方法が見つからなかった)。
結局、メス部分はネジでない穴をオス部分とぴったり合う大きさにしてプリントしました。
完成した鳥の餌台はこちらです。 続きを読む

大型の3Dプリントに挑戦!(鳥の餌台上部のプリント、非純正フィラメントにトライ)

鳥の餌台下部のプリントが出来たので、上部の屋根部分をプリントします。UPBOX+はエクストルーダーの温度設定ができるので、非純正フィラメントも使用できそうです。
非純正フィラメントで何か良いものがないか調べてみると、「Polymaker製の3Dプリンタ用フィラメントはフィラメントの詰まりが 起きにくいよう設計(Jam-Freeテクノロジー)されており、ほぼ全ての デスクトップ熱融解式積層3Dプリンタで使用することが可能です。」と書いてあるので、Polymaker製のフィラメントを試してみることにします。
その中でも「PolyPlusはあらゆるデスクトップ熱溶解積層3Dプリンタ用に作られた最高級のPLAフィラメントです。高反応速度で溶解・ 凝固するため、“熱ダレ”が少なく、ノズル詰まりも起こりにくいのが特長です。」とあるのでPolyplusが良さそうです。

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大型の3Dプリントに挑戦!(鳥の餌台下部のプリント)

鳥の餌台下部はプリント時間が長いため、結果的に2回に分けてプリントし結合させました。
柱の途中の太くなっている部分が結合部分で、柱が差し込まれています。



この半透明の純正PLAフィラメントはご覧のように少し艶があり、見た目がそれなりに美しく仕上がります。 続きを読む

大型の3Dプリントに挑戦!(CADデータ作成)

小さい造形はこなせたので、大型の造形にチャレンジしてみます。
少し複雑な形状のものにもチャレンジしてみたいと思い、崩れかけていた小鳥のエサ台をカッコ良く作り直したいと考えました。
柱はギリシャのパルテノン宮殿風に、上部の屋根はタージマハール風にしたいと思います。
高さが限られるので、屋根と屋根から下はネジで締めて結合することにします。
Fusion360でのモデリングはこのようにしました。タージマハールにはあまり似てませんね。

左の屋根部分を右の台の上に乗せ、6ケ所のネジで結合させる予定です。  続きを読む