Autodesk Remakeで写真から3Dデータ生成にチャレンジ(その2)

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前回、Autodesk Remakeで写真から生成した3Dデータが、元の対象物とは似ても似つかぬものになったので原因を考えてみました。
考えられる点としては、カメラはほぼ定位置のまま、対象物を回転させて写真を写してしまったことです。
対象物の周囲の画像も含めてRemakeが対象物の位置や角度を捉えているものと思われますので、対象物は固定のまま、カメラを対象物の周りを回して写真を写すべきなのだと思われます(後でガイドを読んだところ、対象物が色や特徴に富んでいる場合は対象物を回転させて写しても良いようです。今回のような単一色の対象物の場合はやはりダメなようです)。
早速その考えに基づいて、写真を写しアップロードして3Dデータを生成した結果がコレです。


左がRemakeが生成した3Dデータ、右が今回の対象物です。かなり似てきましたが、あちこち穴が開いています。RemakeのEditorを使えば、穴を埋めたりもできるようです。
Remakeの機能の詳細はこちらのPDFに書かれています。
これには写真を撮る際の注意が何点か書かれています(翻訳が間違ってたらごめんなさい)。
・強いコントラストの影を対象物に作るような環境下での撮影は避けること
・室内撮影の場合、コントラストの大きい光や影が生じない部屋に対象物を置くこと。フラッシュは使ってはいけない。
・屋外撮影の場合、強い日光の下での撮影は避けること。早朝か午後遅めの時間がベスト。
・できれば、三脚とクリッカー(遠隔シャッターのこと?)を用いるのが望ましい。
また別のページには以下のようなことが書かれています。
・対象物は写真の真ん中にフレーム一杯に写るようにすること。
・撮影している間は、周囲の物は動かさないこと。
・対象物の同一の高さにおいて、それぞれ5~15度の角度で撮影すること。詳細に撮るには2~3の異なる高さで撮り、小から中の対象物では70~100の写真を、大きな対象物では180~200の写真を撮ること。
写真の質については以下の注意が書かれています。
・全ての写真はフォーカスが合っていること。フォーカスが合っていない写真は取り除くこと。
・3Dデータ生成の前に写真を編集しないこと。
・プロのカメラ機材を使うときは、F-stop(F値のこと?)をできるだけ低くして三脚を使うこと。
・理想的には50 mm 固定レンズが望ましい。固定レンズがない場合、ズーム率を変えないこと。
・一連の撮影において露出は変えないこと。
・ISOは100または低い値に設定すること。高いISO値はノイズが多くなる。
・フォーマットはJPEGフォーマットのみ。
また、既知の制約として以下の場合、正しく動作しないと書かれています。
・光沢のある対象物、透明な対象物。
・動きのある対象物。
以上を念頭に置いて撮影すれば、成功率は高くなり、3Dスキャナなしでも3Dデータ生成はできそうな感触です。
もう一度トライしてみたいところですが、無料トライアル期間が残り8日間しかありません。

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