3Dプリンターを使ってシューズやシューズ用ソール、インソールなどを作る動きは、スポーツ用品メーカで以前から取り組まれています。
・ナイキのアメリカンフットボール用シューズ「 Nike Vapor Laser Talon」、「 Nike Vapor HyperAgility」
・アディダスの3Dテクノロジー搭載シューズ「3D Runner」、「Futurecraft 4D 」
・Under Armour(アンダーアーマー)の3Dプリントトレーニングシューズ「UA Architech」
・New Balanceの3Dプリントミッドソールランニングシューズ「Zante Generate」
3Dプリンター用フレキシブルフィラメントのメーカーであるスペインの「Recreus」は、3Dプリントスニーカー「RECREUS SNEAKER」や「RECREUS SNEAKERS II」の3Dデータ(STLデータ)のみならず、3Dプリントサンダル「Recreus Sandal」の3Dデータ(STLデータ)もThingiverseで公開しています。同社が販売する弾力性のある熱可塑性エラストマー(TPE)フィラメント「FilaFlex」でプリントすることで柔軟で耐久性の高いスニーカーやサンダルを作ることができるようです。
早速、「FilaFlex」を購入しましたが、250gで5,000円など、かなり高価です。
いろいろ探して500gで約2,000円のものをようやく手に入れることができました。
まずRecreusのサンダルのSTLデータをダウンロードし、UPBOX+にFilaFlexフィラメントを装着しようとしましたが、フィラメントのリール中央の穴が小さすぎて、UPBOX+に装着できず、フィラメントリール台を使用せざるを得ませんでした。
また、フィラメントが柔らかすぎて、リールからエクストルーダーにフィラメントを送り込むガイドチューブを通すのに一苦労しました。
さらに、サンダルの長さが27cmぐらいあるので、セルボードに普通に置くとはみ出すため、対角線上にサンダルを配置しました。
フィラメントの温度は230度、セルボードの温度は50度とし、フィラメントの送りスピードは遅めが良いようなので、設定はFineにしました。
いざ、プリントしてみると、フィラメントが伸びて細くなるためかうまくプリントできず、途中でフィラメントが送り出されなくなる現象が頻発したため、断念せざるを得ませんでした。
こういうこともあるので、高価なフィラメントを使うのは躊躇してしまいます。