Fusion 360 Academyに行ってきました

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2018年7/28(土)に住友不動産六本木グランドタワーで開催されたFusion 360 Academyに行ってきました。丁度台風が上陸するということで雨が心配でしたが、東京はそれほど影響を受けずにすみました。


Fusion 360の最新テクノロジー動向、ユーザー事例、TIPS、ものづくりアワード受賞式など、いろいろな企画が盛り込んでありとても楽しめました。

TIPSでは、説明書などに載っていない効率的な操作法や便利なアドインの紹介、各種フリーの素材がダウンロードできるサイトの紹介などがありました。アドインではDisplay Utilities、Visual Stylesなどが便利そうでした。フリーの素材では、ビジュアライゼーション時に背景に使うHDRI画像データがダウンロードできるサイトが便利そうで今度使ってみたいと思いました。
ユーザ事例では、はひ太さんこと大村 卓さんの「企業のノベルティを勝手に作る」がとても面白かった。企業のロゴを使って、3次元化し、さまざまなノベルティのサンプルを作ってみる取り組みですが、発想が斬新で意外性のあるものほど面白い。Adobe Acrobatロゴの形状をしたハンガーが特に面白かった。Fusion360でビジュアライゼーションしただけでなく、実物まで作っている点がいっそう感動を呼び起こすのだと思います。2次元のロゴが3次元のどの面を切り出して見ていると捉えるのかの意外性とそれを実物にした場合の用途の意外性の二重の意外性で楽しめます。

このように何か面白そうなテーマを決めて、次々と3DCAD、3Dプリンターで作品を作って発表していくのも、モチベーションの維持という点では良い取り組みだなあと改めて感心しました。
2つ目のユーザ事例は、片耳難聴者用のメガネ型補聴器「asEars」で、自身が片耳難聴である学生さんがリーダで開発したとのこと。
片耳難聴の場合、騒音や複数人の会話の中で特定の会話を周囲の音から分離して聞くことが困難だそうで、難聴側のマイクから集音した音を聞こえる側の耳に骨伝導で伝えることで片耳難聴を補うものです。メガネにはフレキシブル基板が埋め込まれており、回路設計・基板設計にAutodesk社のCAD「EAGLE」を、メガメの機構設計にFusion360を使用したとのことで、CAD間の連携がスムーズに行えたとのこと。また学生であるが故、それらのAutodesk社のCADが無料で使えて良かったとのこと。高機能な業務用ソフトが学生時代に無料で使えるとは、自分が学生の時には思いもしなかったことで、現在の学生はその点では低コストでいろいろなことにチャレンジできる点で恵まれていると思います。
個人的にはコンピュレーショナルデザインにも興味があり、Fusion360とDynamo Studioの連携事例のセッションに参加しましたが、Dynamo Studioが個人でも学生以外は有料なのとDynamoを使いこなすのはかなり大変そうに思えました。自分でもProcessingで書いたプログラムで図形を生成し、それをFusion360に取り込んで3Dプリントを試行していますが、まだ残念ながら成功していません。

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