2/14から2/16まで開催されていた「3D Printing 2018」を見に東京ビッグサイトに行ってきました。
東6ホールの7割ぐらいの面積での展示とセミナーだったので、それほど大規模でもありませんが、主要な3Dプリンターメーカー、3Dプリントサービス会社などがそこそこ出展していました。
私がメイカーズラブさん経由でUPBOX+を購入した日本3DプリンターさんはRaise3Dや3Dスキャナー「EinScan」を展示、デモされていました。
久宝製作所さんは高精度なFDM方式の3Dプリンター「Qholia(クホリア)」を出展されていました。実際にプリンターが稼働してましたが、積層ピッチ0.2mmでも積層痕がほとんどわからないぐらい表面が滑らかで、SLA方式の造形の滑らかさに近い印象でした。精度を出すために筐体の剛性を高めたり、Z軸のシャフトの溝を細かくしたり、高速に動くヘッド部分を軽量化して揺れをできるだけ防ぐなど、あらゆる工夫を凝らしていることを古川社長自らが熱く説明されておられました。造形サンプルは以下のような感じでした。
会場が少し暗くてピンボケしてますが、表面の滑らかな感じは何となくわかるかと思います。実際に造形しているところや造形したものは一度見てみたいと思っていたので丁度見ることができて幸いでした。
従来の光造形の25-100倍の高速化と超高精細を実現する革命的な光造形技術CLIPテクノロジで有名なCarbon社のブースも見学しました。残念ながら実機での造形は中断中だったようで見られませんでしたが、アディダス社との協業により開発したランニングシューズ「Futurecraft 4D」は展示されており、弾力性のあるソール部分を実際に触ることができました。
台湾の3DプリンターメーカーのXYZプリンティング社のブースでは、フルカラー3Dプリンター「ダヴィンチ Color 」を出展、デモしていました。ミマキエンジニアリングさんからもフルカラーUV硬化インクジェット方式3Dプリンタが展示されていました。プリンター価格が全然違うので色の仕上がり具合は大幅に違いますが、多色の造形ができるのは、いずれにせよ大変魅力的です。
私が3Dプリントに興味を持つきっかけとなったカブクさんも出展されていましたので、ブースに伺って話を聞きました。3Dプリンターで作成した自動運転の搬送車が展示されており、動力部分は電動カートと同じものが搭載されているとのことでした。カブクさんの車のデザインは、豊島屋向けにホンダさんと共同で製作した配送車両もそうですが、丸っこくてとてもかわいいので癒されます。
ほかにもリコーさんのブースに韓国製の3Dプリンター「Moment」が出展されていたり、短時間でしたが、いろいろ見たり話が聞けたりして面白かったです。来年もあればまた見学したいと思います。